子供の頃の診断

私は幼稚園~小学校低学年のころ、知能検査や脳波の検査一式を受けて、
「母親の愛情不足」「母子分離ができてない」と診断を受けた。
両親ともそれが具体的にどういう意味だかわからなかったようだ。
というのは、最近になって父から聞いた。
この診断が適切だったかどうかは、定かではないが(少なくとも親の愛情不足は多分自閉症の原因ではないだろう。)、とりあえず親の愛情不足に関しては、確かに私には母親にかわいがられた記憶が一切ない。でも、それはわたしがかわいがりようのない子供だったせいなんだろうと今は思っている。
こちらも甘えたり物をねだったりの子供らしい無邪気さはなかったようだし、話す言葉も子供らしくなく、冷淡でいつも大人びた子供と言われてきた。
病院の先生の勧めか、親とのコミュニケーションをはかるために、小学校1~2年生のころ、親と、同居していた祖母と、手紙の交換をしていた。
その手紙が今でも家にあったので読んでみたんだけど、今それを読んでみると、「親も必死だったのねー」とは思った。
でも、親の愛情はやっぱり感じられなくって、普通ぽくなって欲しいという圧迫感のみを感じた。
母子分離ができてないということに関しては、母子分離自体が具体的にどういうことなのか、いまだちょっと謎に思っている。
私は常に母親の顔色を伺い、母親が安心していれば自分も安心し、母親が不安そうにすれば、自分も不安になり、母親に大丈夫と言われれば大丈夫だと思えた。母親に一切隠し事は出来ず、自分の行動は母親の顔色次第で決まっていった。わたしはまるで母親のあやつり人形のようだった。
こんな状態は結局結婚して実家を離れても続き、母親が亡くなるまで続いた。
母親が亡くなって約1週間後くらいに、突然がらがらとわたしの心の中の構図が変わった瞬間があった。
そのとき、ああ、母親と分離したなと思った。
ところが、話はここでは終わらなくなってしまった。
どうも、娘がわたしにこだわるのは、母子分離ができてないせいだと当時の娘の主治医から言われたからだ。
今度は実際、自分が親の立場になってみると、自分が子供にどんな影響を与えてしまっているのかが客観的につかめない。
わたしの存在が何か娘にとって悪い影響を与えているのだろうか?と悩むことになってしまった。

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