2001学校

平成13年~14年にかけて、娘の頭の中の仮想空間では、わたしは2001学校とおにぎり教室というのに通っていた。完璧なファンタジーの世界である。わたしは、娘のファンタジーの中の登場人物として取り込まれてしまい、それにふりまわされるはめに。
この頃どうにもならなくなって投薬を開始。急にひとりで徒歩通学をはじめ、いまどこサービスのついたPHSを持って学校に通うようになった。そのころの日記をいくつか拾ってみた。


2001年11月24日
■2001学校
娘には架空の世界がたくさんあって空想の世界?でよく楽しんでいる。
わたしは2001学校という学校の1年生に入っているらしい。
クラスのメンバーや名簿、連絡帳、2001学校にもっていくかばんまで用意されていて、学校の行事やスケジュールまで本物の学校と同じように娘の頭の中ではセッティングされている。
連絡帳には普段自分が学校で使ってるのと同じように毎日記入もされているし、なかなかよく出来ている。
で、この前からわたしの数少ない洋服がどうも足りないなあと思っていたら、やっと見つけたよ。
なんと娘の作った2001学校用のかばんの中に洋服を汚したときのお着替え用として洋服がワンセット入っていたのだった。


2001年12月11日
■続2001学校
先週は足を捻挫して学校へ行く道順が狂ってしまいえらい騒ぎだったが、今週は毎日この「ままの2001学校用のかばん」を持たされて学校へ行ってる。

娘の頭の中ではわたしは架空の2001学校に毎日通っているらしいのだが、近所のコンビニのところまでバスがお迎えに来るんだって。
ただこれを持って行くだけで、娘が楽しく学校に通えるんだったら、かばんのひとつくらい下げていってもいいんだけど、娘を送ったあと、このかばんをさげてひとりで家に帰るときはなんとなくばつが悪い。
まあ、タオルケットやカメのぬいぐるみをかかえて歩くよりはいいかもしれないけど。


2001年12月19日
■徒歩通学
娘は学校まで歩いて行きたいらしい。
でも学校が学区の学校ではないからちょっと遠いのよね。
通学路じゃないから歩いてる子もいない道をひとりで歩かなくてはならないし、ちゃんと歩いてるか見届けるのも大変で躊躇していた。
今朝は、家をでたところまで普通だった。
でも1秒後には激変!
理由は
「7:55に、ままの2001学校のバスが来るからままは早く2001学校に行け!」
とのことで、娘の学校まで送りに行ってると2001学校のバスの時間に合わないと言うのだ。
私の行動は完璧に娘の架空の世界にあやつられてる。Σ(~∀~||;)
ということで家を出たところで大もめになってしまって、穏やかに学校へ。。というわけにはいかなくなってしまった。
そのうち、「学校まで歩いていく」といいだして、さっさと歩き出してしまった。
さすがについてかないとダメかなと少し離れたところから姿を確認していたのだが、娘は歩くのが速い。その上、昨日1時間半暴れた疲れと今日の朝の相手でへとへとな私は、途中で目の前が真っ暗になって
歩けなくなってしまった。
「どうか無事学校に着いてますように」と思いながら座り込んでしまった。
追いかけるのは諦めて学校に電話を入れたら
「着いてます。何事もなかったように涼しげな顔をしています」とのことだった。(めまい)
へなへなと力が抜けた。
もうこれ以上子供が暴れたら、自分の身が持たない恐怖を感じた。


2001年12月21日
■みぞれ
きのうゆっくりできたおかげで少し心身ともに元気が回復した。
といっても、まだあんまりパソコンも見る気力もなく、こたつでぼーっとすごしていた。
朝、天気予報をみると曇りのち雨とのこと。
きっと通所施設はあるなと安心していた。
昼の12時ころ。降り出しは雨。よかった。
が。。。
1時過ぎ。ふと外をみると結構勢いよく降りしきる雪。(大汗)
そこで
「り~~~~ん」と電話。(いやな予感)
「きょうは申し訳ありませんが施設はお休みです。」(やっぱり。。)
が~~~~~ん。
電話を切って外を見たころにはほとんど雪は雨に変わってた。
(よけいショック)
きょうのお迎えはものすごい気が重かった。
だって、ほんとは通所施設の人が迎えに行く予定だったのに、それが中止になってわたしが行く上に
きょうの14:00~17:15までわたしは2001学校のクリスマス会に参加していることになっているのだ。(不吉)
ちなみに、きょうの朝は機嫌が悪くなかった。
2001学校の予定が午後からだったから。
(。。。ていったって、子供の頭の中の話だけど)
だから朝はみどりのかばんも持っていかなくって良かった。
そんなことで機嫌が悪くならないなんて。
すごいいやな予感。
かくして、時間に学校までお迎えに行った。
わたしが迎えに来ているのを見て、ほかのお母さん達も、うわ~大変そうな予感という感じで。。。(^_^;)
娘が下駄箱に出てきた瞬間、私の姿をみつけて顔がひきつるかと思いきや
「あ。お迎え間違っちゃった」と言ってたがそんなにびっくりした様子でもなかった。
なぜかといえば、先生の話だと、教室にいるうちから遠目で私が迎えに来ているのに気づいていたらしい。
実に目ざとい。
案の定騒ぎ出した。
はじめは通所施設に行くと騒いでいたのだが、少しもめたあと、歩いて帰るとさっさと歩き出してしまった。
大丈夫かな?と思いつつ、初めて帰り道をひとりで歩かせることにした。
わたしは車で迎えに行ったので仕方なく途中で車を止めて歩いてることを確認。。。するつもりがいつまでたっても来ない。
学校に戻ったのかな?と思って学校に電話したけどいなそう。
同じマンションのお友達に電話をして下まで見に行ってもらったら。。。
なんと、もうマンションに着いて管理人さんのところにいたらしい。
「え゛っ?!」
なんでそんなに速いわけ?
でも、まあ良かった。道を間違えるわけはないか。。。
きょう学校から持久走の記録証をもらってきた。
1000m 7分42秒 これが速いか遅いかは別として
う~ん、これだったら学校からうちまで20分くらいで着くかもしれない。
ともあれ、この子はひとりで黙々と歩いているときは無茶苦茶スピードが速いことがわかった。
わたしと一緒の時はそうでもないのに。。。
というか正確には
わたしといっしょのときはいつもわたしにからんでいるのだ。
しかし、こんな毎日が続いたらいくら体力があっても足りない。
なんだか疲れてしまった。
なんにもする意欲がわかずに、きょうの晩御飯はコンビニのおにぎりとコロッケで済ませた。
なんだかんだいって、娘もひとりでいろんなことが出来るようになっているのかもしれない。
ただ、頑強なこだわりがあるために、何か生活習慣を変えるきっかけがない限り、きのうと変わらないだけなのだ。


2002年01月10日
■PHS初日
あまりにも不安定な通学をしているので、居場所検索ができるPHSを買って、それを持たせて学校へ通うことにした。
今日の朝はまあまあ機嫌よく、PHSを首にかけて学校へ。
タオルケットは相変わらず持っていったが、まあ無事に学校にに到着。
学校についたらPHSはちゃんと先生に預けていた。
でも、ちゃんと歩けているか確認するために学校まで自転車で往復するとけっこう疲れる。(嘆)
家に帰ったらもう9時。
洗濯したり掃除をしたりしたら、もうお昼になってしまった。
しかし、帰り道が残っているかと思うと落ち着かない。
ほんとーに落ち着かなくって、いつまでこんな不安定な日々を送るんだろう?と不安になる。
往復車で送り迎えしたほうがよっぽどラクだが仕方ない。
娘の授業が終わる3時過ぎになったら、ほんとに落ち着かなくなってしまった。
そこで、学校を出る前に家に電話をかける練習をしてもらうことにした。
「これから帰ります」ガチャン。
と話が出来ればめでたしめでたし。
おおよその帰宅時間がわかるので、こっちも安心だ。
さて、今日は3時半ころ娘から電話がかかってきた。
り~ん、り~ん。
私「もしもし」
娘「おにぎり教室行きなさいよ!きょうは木曜日だよっ。」
けっ、険しい。(冷汗)
その後おにぎり教室がどうのこうの、あした通所施設に行くと帰りは歩けないの、延々10分位話しつづけたあげく、
「ご機嫌がわるいぃ~~~~」と騒いでいる。
横で、先生が電話を貸して!と言ってる声がしていたが、しっかり電話をにぎりしめてはなさないようだった。
あとから先生から聞いた話では、電話をかけながら歩いて帰る勢いだったらしい。
その後先生から電話がかかってきた。
ちょっと一回来てもらえますか?
出かける準備をしていたらまた電話。
歩き出したので家で待っていてください。とのこと。
あ、そうですか。
と思っていたらまた電話。
「学校に戻ってきちゃいました」
結局学校まで車で出かけた。
わたしの顔を見るなり、だいぶ落ち着いて、先生にぽいっとわたしてしまったらしいPHSを自分の首にかけて、さっさと家に向かって歩き出した。
(まー、そんなところかなと思ってたけど)
わたしはそのまままた車で駐車場まで戻った。
結局そのあとはまっすぐ歩いて帰ってきた。
先生が自転車で後ろから様子を見てくれた。
私がブックオフのところまで見に行ったら、娘が機嫌よく歩いてきた。PHSの時計を見て
「遅くなりました。」
「電話したときは調子が悪かった」
と自分で言っていた。
それでも「そうだね。でもちゃんと電話して歩けておりこうだったね。」と誉めたらうれしそうにしていた。
やることはちゃんと理解しているのに、感情コントロールが伴わない。
きっと本人も苦痛なのだろう。
家に着いたら、娘の電話から留守電が4つ入っていた。
パニックを起こしていたときにわけがわからなくなってかけまくったという感じで留守電にいっぱい吹き込んであった。(@@)
18秒10円のコースにしたのに。。。
今日一日で何百円か使ったかも。(汗)
(ま、電話の操作方法はわかってるってことだね。(;^_^A)
わたしはとっても疲れた。
いつまで、こんな日々が続くのだろう。
一日24時間しかないっていうのに
毎日3時間くらい娘の通学で右往左往しているのだ。